総合マーケティングビジネスの富士経済(阿部 界社長)は、「価格訴求」と「機能/付加価値開発」の2極展開が進む家庭日用品、家電市場の調査を行った。調理・台所用品10品目、バス・トイレ用品6品目、生活機能用品5品目、日用家電品10品目の合計31品目の市場および開発動向、チャネル別販売動向について現状の分析と今後の方向性を明らかにしている。
注目市場としてとりあげているのは「掃除ロボット」。2006年度が12.8億円、2007年度が16.0億円見込み、2008年度予測が19.0億円予測と、08/06年度比で148.4%の増加見通し。家庭用自走式の掃除ロボットを対象としており、掃除ロボットには掃除機と同じようにゴミを吸引する数万円~20万円台の高価格な「高機能型」と、フレームの底に取り付けたダストシートがゴミを吸着する数千円程度の低価格な「簡易機能型」に分けられる。
数は多いが部屋そのものは狭いという日本の住宅事情には効率性を欠くため、普及には懐疑的な声も聞かれるが、参入を考える国内メーカーも少なくない。現在は米国・iRobot社が市場の80%近くを占めているが、高い技術力を擁する日本の家電メーカーの参入によって、一気に市場が活性化する可能性もある。
次は「ポット型浄水器・ピッチャー型浄水器」。2006年度が10.0億円、2007年度見込が11.5億円、2008年度予測が13.0億円と、08/06年度比で130.0%の伸び。ポット型浄水器・ピッチャー型浄水器の市場は、ミネラルウォーターを利用していた消費者からの移行もあり、近年急成長している。
ペットボトル廃棄の削減ができることやコスト面でも安価であることなどが需要拡大の要因。安全性やデザイン性、環境性、経済性などをテーマに、使いやすい形状、キッチンに馴染むデザイン、そしておいしい水を作ることができるポットが開発のポイントとなっている。現在、この浄水器を利用している多くは30~40代の女性だが、それ以外の層への拡大や、家庭用だけでなくレストラン等の業務用にも拡げることができれば市場拡大の余地は十分残されている。
このほか、「卓上IH調理器」、「電磁調理対応鍋」、「機能性シャワーヘッド」、「炊飯器」、「収納ケース」――が取り上げられている。
富士経済=https://www.fuji-keizai.co.jp/
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