ディー・フォー・ディー・アール(藤元 健太郎社長)は、ブログ分析のケーススタディーとして、消費者がケータイのキャリアを変更するきっかけを調査した。
具体的なテーマとして、ユーザーにより語られるテーマ別(電波状態、端末デザイン、料金、機能に関する話題)の特徴を、(1)ケータイキャリアに対する不満を持った要因、(2)ケータイキャリアに対する興味・関心を抱いた要因、(3)ケータイキャリアの移行を中止した要因、(4)他キャリアへの移行を決定した要因――に分けて調査した。調査方法として、同社のブログ分析手法を利用している。
分析ブログ対象は、MNP(Mobile Number Portability・番号持ち運び制度)の話題が書き込まれているブログ記事で、「MNP の話題が書き込まれているブログ記事」かつ「2006 年08 月から2007 年10 月までの間に書かれたブログ記事」とする。
この調査よると、キャリア変更を検討しているユーザーの特徴として、主に「料金」「機能」「端末デザイン」「電波状態」に関する話題を語る傾向が強いことがわかった。また、電波状態や端末デザインよりも、料金や機能に関する興味・関心がとくに強くなっている傾向がある。
具体的には、調査対象期間中にMNPに関する話題が書き込まれたブログ記事全体で、各話題が書き込まれる割合は、「料金に関する話題」が53.2%、「機能に関する話題」が48.5%、「端末デザインに関する話題」が12.7%、「電波状態に関する話題」が7.1%だった。このことから、料金や機能に関する話題はユーザーの関心を引きやすく、Web上でのクチコミ伝播に有効なテーマであると報告している。
「料金」でいえば、ソフトバンクの料金プランに関する興味・関心を話題にしているユーザーが多かった。また、書き込み件数的には少数ではあるが、現在加入している料金プランが原因となり、キャリア変更を断念したユーザーの存在もいた。
「機能」に関する話題では、キャリア変更を検討しているユーザーが興味・関心をもつ傾向が強い。また、機能ごとにユーザーを獲得するために取り組むべき課題が異なることが確認された。話題としては、メール・カメラ・音楽・ワンセグ機能に関する書き込みが多い。なお、サービス開始後(2006年10月~2007年2月まで)ワンセグ機能に関する話題が書き込まれる傾向が強まっていたが、2007年3月以降では一段落している。
このほか、キャリア変更を検討しているユーザーは機能に関する話題に興味・関心をもっている傾向が強かった。ワンセグ機能は移行に関する話題が書き込まれる傾向が強く、キャリア移行の要因となっている。「おサイフケータイ機能」は書き込まれる話題の件数は少ないながら、不満が書き込まれる傾向が強い。現段階では興味・関心を引く機能とはなっていない可能性が高いことがうかがえた。
端末デザインに関する話題では、auの端末デザインに関する不満や興味・関心を話題にするユーザーが多く、良くも悪くもキャリア変更を検討しているユーザーはauの端末デザインに注目している。逆を言えば、キャリア変更を検討しているユーザーは端末デザインに関してauの話題を取り上げる傾向が強い。
ただし、キャリア移行の決定的な要因として、他キャリアよりもユーザーに突出した端末デザインの魅力を打ち出せているキャリアが存在しているという可能性は低く、あくまで興味・関心は引くが、変更を後押しする決定的な要因とはなりにくい傾向があるようである。
このほか、電波状態の悪さ(主に自宅)が原因でドコモ・ソフトバンクから転出しているユーザーが多数いることが考えられる。通常、他の調査手法では電波状態が気になる場所として、地下やオフィス内などが取り上げられることが強いが、今回のブログ分析では、ユーザーが「自宅での電波状態」を最も気にしていることが判明した。auの電波状態は良く、ドコモ・ソフトバンクの電波状態は悪いとユーザーに認識されている傾向が強い。このため、ドコモ・ソフトバンクの「つながりにくさ」がクチコミで広まり、結果としてauの電波の良さが訴求されている可能性が強いとしている。
ディー・フォー・ディー・アール=http://www.d4dr.jp/
「調査詳細」=http://www.d4dr.jp/news/press071128.html
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