堀江前社長の逮捕劇から早半年。大きな痛手を受けた「livedoor デパート」が少しずつ息を吹き返しつつあるように見える。いや、実際のところ、当事者によれば「売り上げは、むしろ伸びている」とのこと。その落ち着いた口調からは、次の一手へ向かう姿を見て取れる。
最近では、USENと業務提携を行い、動画放送「GyaO」と「livedoor デパート」の連携も矢継ぎ早に打ち出した。「GyaO」で「livedoor デパート」と連動した新番組を放送していく考えだ。ライバルであるショッピングモール「楽天市場」や「Yahoo!ショッピング」と一線を画す。
堀江前社長という広告塔なき今、「livedoor デパート」が見せる底力とは? さらに、隠しだま「セシール」は「livedoor デパート」とどう絡んでくるのか。コマース事業部 執行役員で、「livedoor デパート」に携わる山尾恭生氏に聞いた。


「livedoor デパート」=http://depart.livedoor.com/
以下、インタビュー
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■「livedoor デパート」の特徴
Q:まずは、「livedoor デパート」の特徴を教えてください。
A:うちはモールとしては後発なので、他社とは違った戦略をとっていくようにしています。特徴としては、まず出店、売り上げ負担金(ロイヤリティ)が業界最安値であることが1つ。また、集中カート方式をとっていることや自社のポータルサイトとの連携が図れるのが特徴です。
出店いただいた店舗には、楽天市場同様、コンサルタントがついて共同で販売促進の施策を練ったり、テクニカルサポートを行っていますし、もちろん、セミナーなども開催しています。
一番のウリは、やっぱり値段の部分とポータルとの連携ですか。値段は決め手まではいきませんが、きっかけの1つにはなっています。「livedoorブログ」のほうは日本で一番利用者が多いブログですから、クチコミ効果も期待できます。
Q:「集中カート方式」の利点と課題を教えてください。開始当初は、利用者から馴染みにくいといった声も聞きましたが、そのあたりはどうですか?
A:「集中カート方式」は、複数店舗の商品を1つのカートで買えることで、これによってテナント間のサイト移動も、よりスムーズに行えます。決済が1回で済むのはユーザーにとっても嬉しいはずです。また、テナント管理の個人情報流出問題がなくなるなど、決済の部分のセキュリティが高まるメリットがあります。
主な利点は、先ほど言ったように1回で決済が済む点です。また、個人情報流出などのケアもできます。次に課題ということですが、ユーザー側のデメリットは特にないでしょう。運営側(ライブドア)で新機能を実装しようとすると、いくつか技術的に煩雑になることが多い、というのが強いて言えば多少のデメリットと言えるかも知れませんが、これにしても解決できない問題ではありません。常に細かな改善も行っていますので、使い勝手は日々向上していると思います。
Q:他社のモールは個別店舗ごとの決済方式ですが、あえて集中カート方式を選んだ訳は?
A:特徴を作りたかったというのが1つあると思います。モールを始めるにあたって後発でしたから。また、セキュリティ対策をしっかり行えるというメリットを打ち出すことができました。
それから、ユーザーは「このお店で買う」という意識はあまりなくて、商品で選んでいくユーザーが多いと思います。例えば、アマゾンは、うちと同様に決済カートは1つで、ユーザーもよく利用していますよね。
Q:購入者は、楽天と比べて男性が多いと聞いていますが、実際、どんな購入者が「livedoor デパート」を利用しているのですか。また、よく売れる商品があれば、教えてください。
A:季節的な特集をいろいろ行っていますので、そうした商品は売れています。個別のカテゴリだと、最近はベビー用品とか。売上高でいったら、やっぱり大きいのは家電系で、なんといっても個別の単価が大きいのがその理由です。
購買ユーザーの属性については非公表なのですが、livedoor IDの登録者属性では男女比で、男6、女4あるいは男7、女3くらいの比率ですから、おっしゃるとおり男性が多いです。男性で言えば、三十代前半、女性も若い方が多いです。属性にはそれほどこだわっていなくて、他のサービスとの連携も視野に、まずはトラフィック増を目指しています。
特徴的に売れる商品というのは、、、うーん。PC周りの周辺機器ですかね。男性客が多いですし、当社がテクノロジー会社であることも理由の1つです。それから、このモールの前身がもともとアスキーのECサイトだったので、そうしたガジェット好きのユーザーが多いのも理由の一つになっているかもしれません。
Q:「livedoor デパート」の加盟店舗推移はいかがですか?
契約店舗数ではないですが、2006年1月時点での加盟店舗は約8000弱です。商品点数が200万点程度。モールとしては、店舗数もそうですが、商品点数がまだまだ足り無いと感じています。出来る限り店舗の商品登録作業の負担が無くなるよう、機能改善も日々行っています。

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