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2007年08月15日
23:06

どうなるドロップシッピング?!今後を展望する

 
会社名:シーサー株式会社
部署:企画営業部
名前:池永尚史
サイトアドレス:
http://company.seesaa.jp/
シーサー   | トラックバック (0)   | みんなでつける業界影響度 →.   | ブックマークに追加する

皆さんこんにちは。シーサー株式会社の池永です。今回は第4回ということで、とうとう最終回になってしまいました。というわけで、「締め」の意味も込めて、本最終記事ではドロップシッピングの今後について私の思うところ(あくまで個人的な・・・)を語ってみたいと思います。

<EC市場規模から見る日本版DSの未来>
さて、ドロップシッピングという業態は、EC(eコマース)の1ビジネスモデルであることは、皆さんもご存じのことかと思いますが、そのEC業界は現在どのような市場規模になっているかご存じでしょうか?

2007081601ec.jpg

ザックリとご覧頂いてかまわないのですが、現状のEC市場というのは、BtoB・BtoC合わせると実に228兆円もの規模になっていたりします(上図A参照)。そこにドロップシッピングが食い込んでいく形になるわけですが、ここでちょっとした質問です。


ドロップシッピングは、BtoB・BtoC・・・どちらでシェアを獲得することになるのか?


どうでしょうか?BtoBと答えた方は、半分正解です。BtoCと答えた方も半分の正解です。実は正しい答えというのは、「BtoB・BtoCのどちらも」なのですね。

通常の思考からすれば、「B」としての企業が「C」たるコンシューマにオンラインショップやインターネットオークションを使って、商品を販売するという形式・・・つまり、ドロップシッピングでは、個人・法人などのセラー(ドロップシッパー)が「B」となり、サプライヤの商材を「C」に対して販売するという形・・・を想定しがちなのですが、それだけではない!というのがドロップシッピングの面白いところです。


では、BtoBのケースは何なの?となるわけですが、こちらのケースでは

「C」に販売するための商品を仕入れたい「B」がDSを使ってサプライヤとしての「B」から仕入れるBtoB

という形式になります。つまり、仕入れ先を開拓するための、いわば、「B」と「B」の橋渡し的存在としてドロップシッピングが利用されるという形になるんですね。

現状から言えば、ドロップシッピング利用のその殆どはBtoCとなっていますが、海外情勢や日本版ドロップシッピングのモデルを見る限り、BtoBのシェア獲得は確実に伸長することになるかと思います。但し、ドロップシッピングは基本的には商品販売、つまるところ物販に関するものが多いので、BtoB・BtoCともに物販系におけるシェアに限定されるという所が注意点になります。とはいっても、「海外製品をマッシュアップして別の良品を作ってしまう(気づいたときには別モノ)」というのが日本人の特徴ですから、今後は、ドロップシッピングでも物販系以外に動画や音声といったコンテンツや、はたまた想像もつかないようなものをドロップシッピング商材として流通させる可能性も無きにしもあらずといったところでしょう。

2007081601ec2.jpg


あとは、モバイルコマース・・・これは今後の業界変動においてマストなものでしょう。モバイルコマースとは、端的に言ってしまえば、「携帯電話を使ったブラウジングでの商品取引」なわけですが、とにかく、この携帯電話を使ったECの伸びが著しい(モバイルコマースの市場予測は上図B)。皆さんの中にもご利用になられた方もいらっしゃるかと思いますが、【girls Walker.com】や【ネットプライス】といった販売媒体はモバイルコマースの先頭を間違いなく走っています。

私自身も、ネットプライスなどで“ついつい”買い物をしてしまうことがあるのですが、その要因はなんといっても、

・ 手軽さ
・ 情報の早さ(新しさ)
・ 滞在させる時間の長さ


この3点につきると思います。ドロップシッピングにおいても、携帯電話というツールの手軽さ、商品情報の早さ・新しさ、滞在させる時間の長さ・・・この3点を極められれば、爆発的に流通額が増えることになるのは確実でしょうね(滞在させる時間の長さは、最近ではPVの多さよりも価値のあるものとして捉えられはじめています。これはモバイルに限らずPCでも重要かもしれませんよ【参考リンク】ページビューではWeb2.0時代のサイトを正しく評価できない)。

ちなみに、上図Aには「電子商取引化率」というものも併せて掲載していますが、日本の電子商取引化率はBtoBは20.6%、BtoCにおいては1.6%という、お姉系に言わせれば「どんだけ~」的な低さだったりします。

とにもかくにも、EC業界ひいてはドロップシッピングの“伸び“というものは、日本の電子商取引化率の上昇が大きく影響することは言うまでもありません。

<海外動向と日本版DSの未来を予測>
先ほどは日本のEC市場からドロップシッピングを眺めてみましたが、ここでは海外動向にちょっと目を向けてみたいと思います。



2007081601kaigai.jpg

海外では、上記左図のような日本版DSの他にも、サプライヤとセラー(ドロップシッパー)が直接提携を行い、協業していくというモデル(上記右図)が確立されており、サプライヤのサーチサービスが活躍をしています。

World Wide Brands.com


2007081601wwbcom.jpg

例えば、「World Wide Brands.com」というサーチサービス(上記キャプチャ画像参照)では月額69.95$(約8,400円)を支払えば、売りたい商品を扱っているサプライヤを紹介してもらうことができ、ニッチな商品等も取り扱うことができるようになっています。


つまり、海外ではサプライヤのデータベース化が実現されており、そのデータベースを活用してドロップシッピングに参加するという手段が存在しているのです。さらに言えば、海外では日本版ドロップシッピングのようなDSP(ドロップシッピングサービスプロバイダ)が間に入りシステムの橋渡しをしてくれる形態(アメリカを例にとると、CafePressなどがDSP形式)よりも、このサプライヤ&セラーの直接提携という方法が主流だったりします。


さて、日本では海外モノが流入してくるまでにIT業界では1年(統計などはないので感覚的なものですが、もっと早いかもしれません・・・「一言ブログ」のTwitterなどは数ヶ月で日本に流れ込んだ例もありますからね)程度と言われていますが、この『データベース化』という流れを日本に当てはめて考えてみると、

商品データのデータベース化が行われ、商品情報の比較検討などが容易になる

のではないかと想定されます。というのも、日本の電子商取引化率は前述の通りとにかく低い!となると、現状のDSPを中心にしたドロップシッピングのモデルは簡単には崩れることはないと考えています。つまり、海外ではDB化の対象がサプライヤだったものが、日本ではDSP・・・ひいては、当該DSPの取り扱う商品がDB化の対象となり、ひとまとめにしてユーザーに提供されるようになるのではないかと考えています。まぁ、簡単に言ってしまえば「価格コム」に比較掲載されている商品群が、それぞれのDSPのもつ商品に置き換わるといった感じです。

しかしながら、これには1つ問題がありまして・・・DB化が実現するには、DSPごとに商品データのAPI化が行われ、ユーザーによる取得が可能にならなければならないという必要があります(もしくは、API化されなくとも、業界が一致団結して商品データの統合を図り、DB化する必要がある)。考えるほどに、無理っぽくね?といった感じなのですが、今年に入って、インターネットモールの王者「楽天」が商品データをAPI化したように、APIによるデータ開放は世の潮流です。この楽天のアクションが、流れに棹さす事になってくれれば・・・なんて思っています。


さて、ここまでで2つの副題を掲げてドロップシッピングの未来を語ってみましたが、正直どうなるのか?なんて事は、予言者ではない私にはサッパリわかりません(苦笑)ただ単に、大学試験の赤本的に「傾向と対策」としての未来像を予想してみたに過ぎません。しかしながら、確実に言えることは『ユーザ(利用者)の声がドロップシッピングの未来を作る』ということです。企業(主にDSP)は常にユーザーの意見をサービスに反映させながら、サービスと収益が大きくなるように努めていきます。ですので、感じたこと・思ったことは、どんな些細なことでも伝えていくべき・・・というよりは、サービス提供者の一人としては、「伝えて欲しい」という思いがあります。

私池永の所属するSeesaaでも、DSサービスをまもなくスタートさせますが、先述の通り、ドシドシご意見などを頂戴して、一緒にドロップシッピングの未来を作っていければ・・・なんて考えています。

最後になってしまいましたが、回数的には4回、期間的には約半年と長きに渡って連載をさせていただきましたが、最後までお読みいただいて本当にありがとうございました!

会社プロフィール
会社の事業紹介 最近力をいれている事業
弊社シーサー株式会社は、無料で使えるブログサービス「Seesaaブログ」を核に、EC支援サービスSeesaaショッピング:「Seesaaショッピング」「Seesaaダウンロード」検索サービス「Seesaaタグ検索」を提供し、誰もが簡単にインターネットを使ってコミュニケーションを取ることができるインフラの提供を目指しています。 メディア事業(ブログ、タグ検索)への注力はもちろんのことですが、今後はメディア事業で培った基盤を活用し、EC事業へ力を入れていきます。ECサービス注力の第一弾としてドロップシッピングサービスの展開を予定しています。
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